日本の財政を考える

財務省HPには「日本国の財政を家計に例えると借金はいくら」の見出しで

収入面  給料30万円 借入17万円 その他3万円 合計50万円

支出面  生活費38万円 借入金の返済・利払12万円 合計50万円

こうした借金が累積して「ローン残高5,379万円」を抱えていると書いてあります。

さらにこのままではいつかは破産してしまうほどの危険な状況とされています。

ここでいくつかの疑問を・・

①負債の面ばかりが強調されているが、政府の資産はどうなっているのか?

 → われわれ税理士は「資産」あるいは「負債」単独で何かを論じることはありません。負債を上回る資産があればどうでしょう?そもそも資産に関しての記載が全くありません。

②破産とは

 → 破産とは借りているお金(日本円)を返せなくなることです。日本政府は日本銀行という子会社を持っており、通貨(日本円)発行権を有しています。通貨を発行することで返済ができなくなることはありません。

③給料がなぜ増えていないか?

 → 給料収入30万円は増税以外で増やせないのでしょうか?生活費を上回る給料収入があれば問題ないはず。その点に言及していないのはなぜでしょうか。

ということで、このHPの記事は「増税やむなし」「予算カットやむなし」の論調を担保する役割をもって掲載されていると言わざるを得ませんね。

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